【癌検診・コロナウイルス】PCR検査精度と陽性確率の解説
コロナウイルス関係でPCR検査などよく話題になります。
なぜ、全員検査をしない方がいいのかという主張でよく使われる理由について解説をしていきます。
***気になる方は厚労省などの政府発表について読んで、考えてみてください。正解などありませんが・・・。
今回はあくまで統計の話です。
目次
検査は万能ではない(癌検診・コロナ検査等)
検査結果|真実 | 感染している | 無感染である |
陽性 | A(OK) | B(マズイ) |
陰性 | C(マズイ) | D(OK) |
検査の結果、4パターンが有り得る。
A:感染しているし、陽性⇒OK
B:無感染なのに、陽性
C:感染しているのに、陰性
D:無感染だし、陰性⇒OK
検査精度について(単純化)
例えば、こういう状況を考える
・この世に存在しない病気を99%の確率で正しく判別できる検査
・100人が検査を受ける。もちろん存在しない病気なので、全員無感染
検査結果
99%の確率で正しく判別できる⇔1%の確率で誤った判別をするので、
1人は病気に罹患していると判定される
(1万人検査すれば100人、存在してない病気にかかっていると判定される)
ちょっと専門的な用語
検査結果|真実 | 感染している | 無感染である |
陽性 | A(OK) | B(マズイ) |
陰性 | C(マズイ) | D(OK) |
検査の結果、4パターンが有り得る。
感度(%)=A/(A+C)・・・感染しているし、陽性と出る確率
特異度(%)=D/(B+D)・・・無感染だし、陰性と出る確率
とある病気に対する検査の感度90%・特異度90%と仮定する。
(コロナウイルス検査の感度は7割程度という話)
厚生労働省(3/15)の情報
3,711人中712人が感染していた。
⇒約2割
この2割を体調が悪い人がコロナウイルスにかかっている真の割合と仮定してみる。
体調悪い人が1000人いた時の例
感度(%)=A/(A+C)・・・感染しているし、陽性と出る確率⇒90%
特異度(%)=D/(B+D)・・・無感染だし、陰性と出る確率⇒90%
検査結果|真実 | 感染(200人) | 無感染(800人) |
陽性 | 180人 | 80人 |
陰性 | 20人 | 720人 |
無感染なのに、陽性と出てしまうのが80人
⇒全員検査が批判される理由の1つ
(実際は感度と特異度に依る)
***気になる方は厚労省などの政府発表について読んで、考えてみてください。正解などありませんが・・・。
今回はあくまで統計の話です。